エミュレーターおよびROMの著作権に関して2/2

著作権を侵害するダウンロードとは
「2010年1月1日以降、国内鯖に無断でUPされたファイルをDLする事」をさします。

しかしその罪を犯したところで

A)著作権侵害とは刑事では親告罪なので訴えられない限りは罪に問われない。
※著作権を侵害した場合の刑事則は今のところ設けられておりません。

B)民事は争いごとを解決する法であり、訴えられない限りは法的には問題は起きていないのと同じ事。

いずれにしても、著作権とは表現の権利という曖昧な物を守る物という性質の為、権利を侵された主張されない限りは侵していないのと同じなのかもしれません。
サッカーでチャージをしても審判や敵が何も言わなければセーフと言った事でしょうか。(暴論かも)




ではSFIII 3rdのROMをDLして訴えられる可能性は・・・

1)メーカーが訴えるのはどういう時か

メーカーが訴える理由としては、違法なDLを阻止し損害賠償請求をしたい場合でしょう。
裁判には裁判費用とそれにかかわる会社の人間の人権費も必要ですから、損害賠償請求によって裁判費用を回収出来なければ裁判を起こすことはまずありません。
以上の事はこれまで違法にソフトをUPして逮捕されたという者はおれど、ソフトをダウンロードして捕まったというニュースを聞いた事が無いでお分かりになる通り、DLした個人一人一人を訴えたところでメーカーにはメリットが無いのでしょうね。


2)損害額の計算

それではエンドユーザーが販売から10年たったアーケードゲームをDLして家で使用した損害がメーカーにいくらあるのか。
著作権の侵害による損害賠償を請求する場合、ある程度のメーカーの言い分は通りますが相応の立証の責任があります。

アーケードゲームのビジネスモデルは、メーカーがロケーションオーナーに不特定多数がゲーム機を使用する事によって使用料を得られるシステムをロムという形で提供し、そのロムの対価(所有権を与えてはいるが著作権を譲渡しているわけではない)をメーカーが得ているというわけです。

では、そのアーケードゲームの複製ロムを家庭で一人で遊ぶ為に使用したら上記のビジネスモデルにどう影響があるのでしょうか。私が想像するに、最悪でもどこかのゲームセンターの客が1人減るという事にしか無らないと思います。都合よく考えると、練習してまた行こうという事になるかもしれないと考える事も出来ます。これはコミケなどの同人誌が著作者に黙認されているのと同じ理屈ですね。

ゲーセンの客が減って損をするのはゲームセンなのですが「エミュをされて客が減った!だからお前のところのゲームはもう買わない」なんて事を言われれない限り、メーカー側の売り上げ低下と違法DLとの因果関係を示せませんし、それを裏付ける為にDLされはじめた頃と売り上げ低下の因果関係を調べ、さらにはDLされた絶対数から1個人が占める損害を与えたパーセンテージを示さなければいけません。

平たくいえば、1個人がROMをDLした事でそのような損害をうけたと立証するのはほぼ不可能です。
また、3rdにおいては11年たったゲームであるがゆえに、数年前から地元のゲーセンにはすでになく、エミュが3rdに対応したのは3年ほど前からですので、ゲーセンに損害を与えているというには少々無理があります。


3)家庭用ROMがあれば

さらには、アーケード用の3rdのROMをDLしても、それが家庭で私的な使用目的であるならば、PS2版のROMを所持している者は私的使用目的の為の対価は支払っているわけなので、メーカーに損害を与えたという構図は成り立たないと私は考えます。普通家でやるために1個ソフトかえば2個買う事は無いという事です。
ネット対戦においては、現行で出来るメーカーのオフィシャルツールがなく、たまたまMAMEやGGPOなどのアーケード用エミュでしか対応していないだけで、もしPS2が正規かエミュかに関わらずネット対戦に対応しているなら、みんな間違いなく自前のロムを使用するでしょう。

ゲーセンドットコムが始動しはじめたらそっちいきますよ!)


4)時効

『損害および著作権侵害者を知った時から3年間損害賠償請求権を行使しないときは、請求権は時効によって消滅する。また、著作権侵害の時から20年(除斥期間)が経過した時も、同様に消滅する(民法724条)。』
(wikipediaより)


この4つの観点から、メーカーが訴える事はまず無いというのが私の所感です。
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by goukizm | 2010-02-14 11:31 | エミュレータ

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